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忍草浅間神社
1200年前に創建された神社
忍草浅間神社は大同2年(西暦807年)に創建されました。桧皮葺屋根・三間社流れ造りの本殿は村指定重要文化財です。本殿には、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)・鷹飼(たかがい)・犬飼(いぬかい)坐像の三神像が祀られています。正和4年(西暦1315年)にヒノキの一本造りでつくられた、県内で最古の貴重なご神像といわれています。
イチイの群集(県指定天然記念物)
境内に入ると、社殿や仁王門をぐるりと囲むように、高さ20メートル以上のイチイの巨木が群集しています。この木は富士山にも自生していて、昔イチイから官位一位の高官のしゃく芴がつくられたため、イチイという名前がつけられたといわれています。秋になると真っ赤な甘酸っぱい実をつけますが、種には毒があるので注意してください。
大ケヤキ(村指定重要文化財)
忍草浅間神社の境内には、イチイの他に、非常に大きなケヤキも見ることができます。高さは37メートル、根まわりは約10メートル、枝張りは東西23メートル、南北20メートルほど。秋になるとオレンジ色に輝く紅葉であたりを染め上げます。
忍草浅間神社の三神像(国指定重要文化財)
本殿に祀られている木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)・鷹飼(たかがい)・犬飼(いぬかい)坐像の三神像は、正和4年(西暦1315年)丹後国の仏師静存の作と伝えられています。
女神である木花咲耶姫命の像は、袴を付けしとやかな黒髪を胸元まで垂れ下げて、慈しみ深く微笑んでいます。これらの坐像はすべてヒノキの一本造りで彫られ、彩色されています。この三神像は、御坂町にある美和神社の大物主命立像についで、県下最古となる貴重な御神像です。
住所
山梨県南都留郡忍野村忍草456