ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
パンくず トップページ > 子育て支援ポータルサイト > パパママヒント > 有識者コラム > 大学病院リハビリテーション部の活動内容と今後の展望

本文

大学病院リハビリテーション部の活動内容と今後の展望

ページID:0001946 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

山梨大学医学部附属病院 リハビリテーション部技師長 八木野孝義

皆さんはリハビリテーション(以下リハビリ)のイメージをどのようにお持ちでしょうか。
痛みがあるのに運動をしたり、硬くなった関節を曲げられたり、とても辛そうなイメージを持っているかたも多いと思います。また、マッサージ屋さんと勘違いしているかたもいるかも知れません。
大学病院のリハビリ目的は、手術・治療後の患者さまを早く回復させ、家庭や仕事に復帰をしてもらう事です。昔は手術後の安静期間が1週間以上の時期もありました。ベッド上での安静時間が多くなると、筋力低下や心肺機能、認知機能の低下など、身体・精神面に多くの悪影響を及ぼします。現在はそのような状態にならないように、早期リハビリの重要性が認識されるようになりました。術後翌日から痛みをコントロールしながらベッドに座る練習、車椅子へ移乗する練習を行ったりします。大学病院には多くの診療科があり、そのほとんどの診療科がリハビリの対象となります。コロナ陽性の入院中の患者さまで、呼吸機能が低下したかたや安静により身体機能が低下しそうなかたにも積極的にリハビリ介入しています。最近では腎臓リハビリとして透析中の患者さまに運動を提供する取組や、婦人科の先生と月経痛や骨盤痛に対する多角的なアプローチの一つとして運動プログラムを作成するなど、リハビリも協力しております。様々な診療科と連携を図りリハビリを提供するとともに、筋力やバランス、歩行速度などを評価して、リハビリプログラムの効果判定を行います。効果のあるリハビリを探求し、学会などで発表することも大事な業務となっています。
今年8月からリハビリ部の訓練室が移転し、従来の面積の3倍弱も広くなりました。心臓リハビリ室、作業療法室、言語聴覚室も整備され、充実した環境となりました。今までは理学療法と作業療法が一緒の部屋でコンパクトにまとまっていましたが、今後は各職種ゆとりのある環境でリハビリを提供することができます。心臓リハビリ室も新しくなり、今後は更に充実したリハビリができるよう考えています。
これからも病院の理念である「すべての患者さんに安心を」をモットーに、地域の皆さんの健康に貢献していきます。


忍野村トップページ

育児教室を開催

忍野児童館「来夢」のお知らせ