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    神経内科再発見

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    神経内科再発見

    ページID:0001962 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

    山梨大学医学部附属病院 神経内科 学部内講師 長坂高村

    今年は、長梅雨、猛暑に新型コロナと心身ともに負担の大きい日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。こういう時だからこそ、体調管理と共に、新しいことにチャレンジしたり、身の回りの再発見など、脳や神経系を健やかに保つ良い機会としたいものですね。

    神経内科はどんな科ですか。

    感じ考え動くには体のいろいろな部分が連携しています。例えば熱いものに触れた時のことを考えてみましょう。まず、手の皮膚から熱いという感覚が、末梢神経から脊髄、脳へと瞬時に伝わり、次に脳から、脊髄、末梢神経、筋肉へと指令が伝わって手を引っ込めます。その後は、それを記憶して同じことを繰り返さないように考えます。この反応全体に関わるのが神経系で、その不調をみるのが神経内科ということになります。神経と聞くと、「神経を使う」「神経質」など、気持ちの面を表現する言葉を連想しますが、精神面は「精神科」、「精神神経科」、「神経科」が対応します。紛らわしいため、最近では「神経内科」という看板に加え、「脳神経内科」という名称も学会推奨で使われるようになってきました。

    どんな病気があるのですか。

    脳梗塞、脳出血、パーキンソン病、認知症(アルツハイマー病など)、片頭痛、髄膜炎などが代表的な疾患ですが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、多発性硬化症などの脳、脊髄疾患や、ギランバレー症候群などの末梢神経疾患、筋ジストロフィー、筋炎、重症筋無力症などの筋疾患と様々な病気があります。

    どんな症状が関係ありますか。

    頭痛、めまい、ふらつき、物忘れ、力が入らない、筋肉のやせ(筋萎縮)、歩きにくい、動作が遅くなる、手足や体のしびれ、物が二重に見える、目が閉じる、しゃべりにくい、飲み込みにくいなどの症状がみられます。これらは急に起きることもあればゆっくり進むこともあります。

    神経系に良いことはなんですか。

    読み書きや運動を毎日続けたり、楽しいことや新しいことを積極的に行い、睡眠を十分にとることが神経系を健やかに保つ秘訣です。また、高血圧、糖尿病、高脂血症など持病がある場合は適切に治療しておくことが重要です。
    神経系の病気や症状は分かりにくいものが多いですが、気になる症状があった時は、かかりつけ医や地区の保健師などに相談してみてください。


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