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慢性腎臓病への理解を深めましょう

ページID:0001964 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

山梨大学医学部附属病院 腎臓内科 准教授 古屋 文彦

春先から新型コロナウイルス感染症の影響で、学校の一斉休校や自粛要請など、日常生活の変化で体調を崩されていませんか?少しずつ日常生活のリズムを取り戻していかれるようにしてください。
今回は、腎臓のお話しをさせていただきます。

Q.腎臓は何をしているところ?

腎臓は腰上部の両側に左右1対であり、そら豆のような形をした臓器です。大人では1つの重さが120~150gくらいになります。血液から、老廃物や水分をとりのぞき、尿を作っています。
体内の水分が適切な量になるように、尿の濃さを調整しています。血圧を調整したり、貧血にならないようにする「ホルモン」と呼ばれる化学物質を合成しています。

Q.健康診断で慢性腎臓病の可能性があるといわれましたがどういうことですか?

血液検査や尿検査を健康診断で受けられたのだと思います。血液検査から「eGFR」(イージーエフアール)という数値がわかります。これは「腎臓が血液をきれいにする能力」をあらわすものです。60未満になっている人は腎臓の能力が低下している可能性があります。

Q.腎臓の働きが悪くなるとどうなりますか?

腎臓は働き者で、なかなか疲れたと言わない臓器です。そのため、知らない間に機能が低下している可能性があります。「むくみがある」「血圧が高くなる」「尿が泡立つ」といった症状は、腎臓の働きがかなり低下した状態で現れます。また、必ずしも腎臓からきている症状というわけではないこともあります。

Q.腎臓にいいことは?

腎臓が良くなることは、今の医学ではわかっていません。ただ、腎臓が悪くなるから避けたほうがいいことはいくつかあります。

  1. 糖尿病や高血圧があるといわれているかたは、かかりつけの先生に従って治療を受けてください。
  2. タバコを吸っている方は禁煙してください。
  3. 熱中症や脱水に注意してください。炎天下での長時間の農作業、サウナや入浴の時間にも注意してください。

腎臓が悪いといわれる方のなかには、腎炎など治療可能な病気の方が含まれている可能性もあります。わからないことは、かかりつけの先生や地区の保健師の方に質問してみてください。


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