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脳腫瘍について

ページID:0009156 更新日:2026年1月13日更新 印刷ページ表示

山梨大学医学部附属病院
脳神経外科 講師 埴原 光人

 脳およびその周辺にできる腫瘍を総称して脳腫瘍といいます。脳腫瘍は、発生率が人口10万人あたり約10~15人と、比較的稀な病気です。脳腫瘍という言葉から「がん」を想像されるかもしれませんが、脳腫瘍には、良性(ゆっくり大きくなり、転移はしない)のものと悪性(進行が早く再発しやすいもの)のものがあります。これらは100種類以上という多様なタイプに分類され、中には脳腫瘍を専門とする医師でも数年に一度しか遭遇しないような珍しいものも存在します。

 脳腫瘍の症状は、腫瘍の大きさ部位によって異なりますが、徐々に悪くなる頭痛、朝方の嘔吐、けいれん、手足の力が入りにくい、言葉がうまくでない、などが代表的です。しかしながら、多くの脳腫瘍はゆっくりと大きくなるため、初期には症状が現れないことも少なくありません。そのため、気づいた時にはある程度の大きさになっていることがあります。診断には、CTやMRIといった画像検査が非常に有効です。症状がない人が脳腫瘍を早期に発見する手段としては、脳ドック(MRI検査など)が挙げられます。脳ドックの費用は基本的に全額自己負担となりますが、お住まいの市区町村やご加入の健康保険組合(社会保険、国民健康保険など)によっては、補助金や助成金制度を利用できる場合があります。

 脳腫瘍と診断されても、症状や腫瘍の大きさ、発生場所などによって、すぐに治療が必要な場合と、しばらく経過観察となる場合があります。治療の第一歩は、手術による摘出、もしくは生検によって採取した腫瘍を顕微鏡で調べる病理組織診断から始まります。これにより、脳腫瘍が具体的にどのタイプなのかが確定されます。手術だけで完治が見込める脳腫瘍は、全体の半分程度とされています。手術のみでの治療が難しい場合には、放射線治療や薬物療法(化学療法)が行われますが、薬だけで治る脳腫瘍はまだ非常に少ないのが現状です。

 脳腫瘍は全体として稀な疾患ですが、実は、小児に発生する腫瘍の中では、白血病に次いで2番目に多いものです。小児は大人と違い、症状をうまく言葉で伝えられないことがあり、診断が遅れる傾向があるため注意が必要です。少しでもご心配な点があれば、まずは脳神経外科にご相談ください。

企画 一般社団法人 里仁会(Tel:055-273-5475)


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