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子供と睡眠

ページID:0009657 更新日:2026年6月1日更新 印刷ページ表示

山梨大学医学部附属病院 小児科・新生児集中治療部 臨床助教 渡邉 祐莉子

  ”ヤクルト1000”や”ポケモンスリープ”といった睡眠関連の商品やアプリがブームとなり、最近の日本では睡眠への注目が高まっています。成長過程にある子供達にとって、睡眠は疲労回復の役割だけでなく、心身の健康的な発育・発達、学習や運動の定着・強化などとも関係しており、とても重要です。

  しかし、昨今の生活習慣や家庭環境の変化、デジタル機器の普及などから、日本の子供達の睡眠時間は米国睡眠医学会が推奨する睡眠時間よりも短く、生活リズムが夜型化していることが明らかになっています。睡眠不足や睡眠障害が続いてしまうと、肥満や生活習慣病のリスクが高まることや、抑うつ傾向が強くなること、学業成績や幸福感が低下することなどが報告されています。生活リズムを整えるためには、大人と同様に子供も、まずは朝の決まった時間に起き、カーテンを開けて日光を浴びること、朝食を毎日食べることが大切です。日中に適度な運動をすること、就寝前のデジタル機器の使用を控えること、光や温度などの自宅環境を適切なものに整えることなども良い睡眠に繋がります。可能であれば、米国睡眠医学会が推奨する睡眠時間(1〜2歳児は11〜14時間、3〜5歳児は10〜13時間、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間)を確保することが望ましいです。また子供の睡眠では、こうした生活習慣の工夫や調整を子供だけでなく、家族みんなで相談、協力し合いながら行うことがとても重要になります。

 一方で、生活習慣の工夫や改善だけでは対処できない睡眠障害が存在します。例えば睡眠時無呼吸症候群や概日リズム障害、むずむず脚症候群やナルコレプシーなどの睡眠に関連する疾患がある場合や、他の心身の疾患が原因で睡眠にも影響している場合などがあります。その場合、原因疾患への治療が睡眠改善のために必要となる可能性があります。

 当院小児科睡眠外来では、様々な年齢のお子さんの睡眠の困りごと、悩みごとを診療しており、必要に応じて精査・治療を行っています。もし睡眠の困りごと、悩みごとが続いているお子さんや、自宅で色々試したが改善せず困っているご家族がいらっしゃったら、最寄りの小児科を通じて当院小児睡眠外来にご相談ください。

 企画 一般社団法人 里仁会(Tel:055-273-5475)


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