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特定健診と特定保健指導

ページID:0001388 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

特定健診と特定保健指導の役割

日本人の生活習慣の変化などにより、近年、糖尿病などの生活習慣病の有病者・予備群が増加しており、それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。
病気になる前に「病気になりそうな人」を見つけることを主眼としている特定健診の目安となるのがメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。
内臓のまわりに脂肪がたまりすぎてお腹まわりが太くなった状態に加え血糖・血圧・脂質の数値に異常がある状態を指します。このような人は将来的に脳卒中や心筋梗塞、糖尿病を起こしやすくなることが分かっています。つまり、メタボリックシンドロームの予防や早期発見が多様な生活習慣病を未然に防ぐことになるのです。

健診を受けることによって、自覚症状の現れない生活習慣病を、早期に把握することができます。心筋梗塞や脳卒中は「ある日突然」起こってしまったと考えがちです。しかし、実際は少なくとも10年以上かけて、知らない間に少しずつ動脈硬化が進んだ結果として起こります。この間に自覚症状はほとんどありません。自覚症状に代わって自分の状態を教えてくれるのが「健診」なのです。年に一度は必ず健診を受けましょう。

健診を受けることは、今自分がどういう状態にあるのかを知り、自分の生活習慣を見直すきっかけとすることにあるので、健診を受けただけでは意味がありません。
そこで、特定健診では、受診結果により、保健師、管理栄養士が生活習慣改善のためのサポートを実施します。それが特定保健指導です。

特定健診

検査項目(必須項目)

  • 既往歴の調査(服薬歴および喫煙習慣の調査を含む)
  • 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重および腹囲の検査
  • BMIの測定
    (BMI=体重[キログラム]÷{身長(メートル)×身長(メートル)})
  • 血圧の測定
  • GOT、GPTおよびGTPの検査
  • 中性脂肪、HDLコレステロールおよびLDLコレステロール量の検査
  • 空腹時血糖およびHbA1c検査
  • 尿中の糖および蛋白の有無の検査

検査項目(選択項目)

医師が必要と判断した場合は次の項目も検査が行われます。

  • 心電図検査
  • 血液検査(ヘマトクリット値、血色素量[ヘモグロビン値]、赤血球数)

メタボリックシンドロームについて

メタボリック「METABOLIC」は「代謝」を、シンドローム「SYNDROME」は「症候群」を表し、内臓脂肪型肥満と、高脂血症・高血圧・高血糖などの危険因子が2つ以上集まった場合、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と診断されます。
危険因子は、小さくてもいくつか重なることによって、動脈硬化など危険な状態へ進展します。
日本では中高年の男性の2人に1人、女性の5人に1人に見られる症状であり、その数は1,000万人以上だと言われています。

集団健診

忍野村では、保健福祉センターで集団健診を行っています。
基本健診とがん検診が同時に受診できます。
当日、問診表・特定健康診査受診券と保険証などをお持ちください。

特定保健指導

健診結果により、メタボリックシンドロームの予備群に該当されたかたは、「動機づけ支援」、メタボリックシンドロームに該当されたかたには、「積極的支援」というプログラムの特定保健指導となります。
なお、高血圧・糖尿病・脂質異常症で服薬中のかたは、継続的に医師による健康管理が行われているため、特定保健指導の対象となりません。

メタボリックシンドロームの条件

腹囲が男性85センチメートル、女性90センチメートル以上、またはBMI指数が25以上のかたで、高血糖、高血圧、脂質異常、喫煙習慣など健診結果のリスクに応じて、「情報提供」、「動機づけ支援」、「積極的支援」の保健指導を行います。

情報提供

健診受診者全員に健康づくりの情報提供をします。

動機づけ支援

メタボリックシンドロームによる生活習慣病のリスクが出現し始めているかたが対象です。保健師・管理栄養士から生活習慣改善に必要な実践的な支援が受けられます。

積極的支援

メタボリックシンドロームによる生活習慣病のリスクが重なっているかたが対象です。保健師・管理栄養士から3か月以上にわたって生活習慣改善に必要な継続的な支援が受けられます。

特定保健指導に当たらないかたが健診の結果を受け取ったら

皆さんは普段、働きすぎ・食べすぎ・飲みすぎなど、体に無理を強いてはいませんか。
健診は、病気を早期に発見し、その病気に対し治療を行い、健康を維持するものですが、健診さえ受けていれば大丈夫、ということではありません。大事に至る前に、生活習慣など、あらためられるものはすすんであらためましょう。

基本健診の結果を受け取ったら」で、ポイントをいくつかあげていますので、ぜひ参考にしてください。