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災害時要援護者へ配慮を
高齢者・障害者・傷病者・妊産婦・乳幼児・児童など、災害時に正確で迅速な行動をとることができないようなかたを、協力して助け合いましょう。
災害時要援護者やその家族のかたも、日頃から地域活動に積極的に参加し、周囲の人とのコミュニケーションを深めておきましょう。
避難するときにはこんな援助を
高齢者や傷病者
- 援助が必要なときは、複数の人で対応する。
- 急を要するときは、おんぶをして安全な場所まで避難する。
肢体の不自由なかた
- 階段や急坂では必ず2人~3人で援助する。
- 上がるときは前向きで、下がる時は後ろ向きにして恐怖感を与えないようにする。
目の不自由なかた
- 「お手伝いしましょうか」などと、まず声をかける。
- 話かけるときは、はっきりゆっくり、大きな声で。
- 誘導するときは、杖を持っていない腕のひじのあたりを軽く触れるか、腕をかして、半歩前くらいをゆっくり歩く。
- 方向を指示するときは「左に曲がって10メートルくらい」など具体的に。
- 階段のある場所では手前で立ち止まって、階段を上がるのか下がるのかを伝える。
耳の不自由なかた
- 話すときは、近くまで寄って相手にまっすぐ顔を向け、口を大きくはっきり動かす。
- 口頭でわからないようであれば、紙とペンで筆談する。紙やペンがなければ、相手の手のひらに指先で字を書いて筆談する。
- 視覚でわかる方法で情報を伝達する。(紙に内容を書いて貼り付ける。場所移動の地図やお知らせなどを書いて貼り付ける。)
精神障害のあるかた
- 動揺が激しく周りの状況が判断できない様子の場合には、声をかけたり、見守りをして落ち着かせ誘導する。
- 本人の了解を得て、家族や医療機関などの緊急連絡先に連絡する。