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忍野の山

ページID:0001604 印刷ページ表示 更新日:2023年11月27日更新

二十曲峠(にじゅうまがりとうげ)

二十曲峠

標高1,150メートル、峠からの景色は素晴らしく、忍野村からの富士山をこよなく愛し、撮影し続けた写真家・岡田紅陽による「忍野富士」として有名な、富士山の撮影ポイントです。
二十曲峠は、大出山、大平山、石割山ハイキングコースの終点に位置し、昔から多くのハイカーが行き交う峠でした。名前のとおり、曲がりくねりが多い道が特徴です。現在は林道が整備されているため、気軽にドライブで訪れることができます。

杓子山(しゃくしやま)

杓子山

山梨県内にある1,500以上の山のなかで、富士山からわずか15キロメートルと最も近い場所に位置しています。山頂には高い木がないため、吉田大沢を正面にした富士山と一対一で向き合うことができます。
また、山頂からは山中湖も眺めることができます。周囲には西に白根三山(北岳、間ノ岳(あいのたけ)、農鳥岳の総称)、南アルプス、北には奥秩父の山々、東には丹沢山系、黒岳と三ツ峠の間からは北アルプスも一望できる素晴らしい景色を楽しむことができます。上りが急なため、中級者向きの山です。

石割山(いしわりやま)

石割山

山頂の手前に、高さ15メートルの巨大な石が真っ二つに割れています。そこには神社があり、割れ目の中を3回歩いて通り抜けると幸運が開けると言われています。ただし、不浄な人には通り抜けることができないとか。
この割れた巨石は天照大神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男尊(すさのおのみこと)の悪事を戒めるために、岩戸の中に隠れて世の中が真っ暗闇になったという伝説の舞台ともいわれ、天戸岩(あまといわ)とも呼ばれています。この神社から20分程で山頂に到着します。初心者向きの山です。

鐘山の滝(かねやまのたき)

鐘山の滝

忍野八海と新名庄川の水が流れ込む二条の美しい滝です。秋には紅葉の葉を浮かべ、情緒深い景色となります。落差は約10メートル程と大きくはありませんが、桂川の上流付近では唯一の滝です。
この滝のことは「甲斐国志(江戸時代に作られた山梨県に関する総合的な地誌)」にも記述されていて、昔は滝ではなく鐘ガ淵と呼ばれていたようです。淵と呼ばれていただけあって、この滝つぼは非常に広く深いものです。滝が流れ落ちる岩は、すべて富士山が噴火したときに流れてきた溶岩です。

大臼・小臼(おおうす・こうす)

名前のとおり、まるで臼のような形をした富士山の寄生火山(側火山)。大臼は富士山が噴出したスコリア(火山噴出物の一種。多孔質で軽い溶岩石)からなり、噴石丘といわれています。標高は985メートルありますが、山頂の火口付近では3000年以上前の石器類が発見されています。
小臼は大臼よりも規模が小さく、噴火口跡の中に入ることができます。火山は噴石丘と比べると東西に50メートルと大きく、小臼からも縄文時代の土器などが多数発見されています。