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新年あけましておめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、輝かしい初春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は富士忍野高原トレイルレースや忍野八海祭り、福祉健康祭りなど、新しい取り組みの中、様々なイベントを多くの関係者の皆様方のご協力により開催することができました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
また、本年の2月15日が忍野村制施行150周年にあたることから、村制施行記念といたしまして、150周年記念に伴う記念イベントを本年の令和7年中に計画しており、詳細につきましては改めて報告させて頂きます。
さて、私も村長就任以来早や1年4ヶ月が過ぎ、多くの皆様方から励ましのお言葉を頂き、改めて責務の重さを痛感し身が引き締まる思いであります。常に原点回帰し、村民の声を聞き、村民の為に良いと思う施策を実施するのが行政の役割であり、村民生活を守り、より良い生活環境を作り、村民福祉の増進を図り、最終的には住民の満足度を増進させることが自治体の究極の目的であります。
その一環の一つといたしまして、就任以来一日も早い実現をと推進してきました、一市二村間連絡道路の忍野村から山中湖村間への早期着手開通を目指し、これを延伸し小山町第2東名高速道路小山PAスマートIC接続に向けての「小山・山中湖・忍野道路建設促進期成同盟会」の発足式が、昨年の11月18日に静岡県小山町において関係自治体及び関係者出席の中で行うことが出来ました。忍野村の将来を広域的に見据える中、山中湖村、小山町、忍野村が連携し行動することが早期実現の第1歩であります。
第2東名高速道路へアクセスすることにより両村内全体の活性化、利便性の更なる向上、防災避難道路等多目的な機能を持つ幹線道になると考えており、開通の暁には忍野村の新たな東の玄関口として脚光を浴び、更なる発展の可能性が大きくなると確信しております。
また、最重要課題の一つとして掲げていた、「子育て支援の充実と子育て環境の整備」ですが、本年度から第1子8ヶ月以上3歳未満児の保育料無償化を実施したことで、保育所及び幼稚園において完全無償化が実現しております。
今 後、既存施設の児童館、図書館、保健福祉センターの役割を最大限に活用できるエリアに、地域の未来を担う子どもたちが伸び伸び、生き生きと過ごし、逞しく成長できる環境創りとしての児童公園・スポーツ広場整備を計画しておりますが、今後の整備にあたり検討委員会を立ち上げる中、多くの村民の皆様方の幅広い意見を聞きながら進めていきたいと思っております。
更には、昨年5月に開催した「高校通学について保護者と語る会」で、保護者の方々から村内に高等学校がないことや公共交通機関の利便性が低いことから、高校への通学に関しては他地域よりも保護者負担が大きいというご意見を多数頂きました。この子育てに関する地域的な不利益を解消するため、公共交通バスの利便性を高める目的で、山中湖村に参加いただき富士急バスと協議を重ねた結果、通学時間帯のバスダイヤ改正が本年1月15日から始まります。
併せて、今後は高等学校通学定期券購入補助制度を創設し、高校生の自立した通学を実現しながら就学や円滑な学校活動の支援を行い、家庭の経済的、時間的負担も軽減することで、忍野村に在住することによる地域格差を是正し子育て支援を強化してまいります。このような子どもや子育て世代の支援は、定住促進や地域経済の活性化につながり、若者から高齢者、全村民すべての住民サービスの向上につながっていく施策の一つであると確信しております。
結びに、今後も村民一人一人の声に耳を傾け、公正公平な行政運営の推進に努めていく所存でありますので、ご支援ご協力をお願い申し上げます。
本年も村民の皆様にとりまして、ご健勝で充実した一年となりますようご祈念申し上げ年頭の挨拶といたします。
令和7年1月 忍野村長 大森 彦一