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構成資産番号:19 七番霊場 鏡池(かがみいけ)
平成25年6月に富士山が世界遺産として登録され、忍野八海は富士山の価値を構成する資産となっています。
構成資産番号:19 七番霊場 鏡池(かがみいけ)
湧池から続く賑やかな通りの北側にあり、鏡池は湧水がとても少ないです。この池は条件が整えば、水面にはっきりと富士山が映り込み、見事な逆さ富士を見ることができます。
住所 | 山梨県南都留郡忍野村忍草339-2 |
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面積 | 144平方メートル |
水温 | 約12.5度~15度(年平均) |
湧水量 | 月によって消長あり |
水深 | 0.3メートル |
鏡池にまつわる伝説
鏡池の水は、すべて諸事における善悪を見分ける霊力があるといわれ、昔から部落内で何かもめごとが起きたときには、事を万事まるくおさめるために、争っている双方がこの池の水を浴びて身を清め、祈願したといわれています。
石碑とその由来
忍野八海の各池には、石碑が設置されています。
その石碑は忍野八海(元八湖)再興の一環として作られたとされ、池の名称、禊ぎの順番、竜王名、和歌などが刻まれています。
(お釜池・濁池・鏡池の石碑は消失していたため平成15年に新しい石碑を作成・設置しています。)
鏡池 竜王名 摩那斯竜王(マナシンりゅうおう)
「摩那斯」とは、サンスクリット語で、「慈心」いう意味です。日照り続きの時に、人々が七日間祈り続けると、雨を降らせて大地を潤してくれる、慈悲深い竜王です。
元八湖和歌版木
忍野八海の北に位置する東円寺には、天保14年(1843年)、元八湖再興の際に作られたものとされる版木が今も所蔵されています。
この版木には、石碑と同じ、池の名称、禊ぎの順番、竜王名、和歌などが刻まれています。
※八つの池(現在の忍野八海)は、「富士山根元八湖霊場」と名付けられ、略して、「元八湖霊場」と言われるようになったとされています。
東円寺所蔵【元八湖和歌版木】